タコ釣りは昼夜問わず楽しめますが、それぞれの時間帯で異なる特徴や釣り方のコツがあります。タコの生態と合わせて、昼と夜のタコ釣りについて解説します。
タコの生態と活動時間帯
タコは一般的に夜行性と言われることが多く、暗闇の中でより活発に捕食活動を行う傾向があります。しかし、日中でも全く釣れないわけではありません。特にマダコなどは、日中に岩陰や物陰に潜んでおり、餌となる小魚やカニなどが近づけば、積極的に捕食します。
タコの活動に影響を与える要因として、潮の動きと水中の濁りが挙げられます。
- 潮の動き: 潮が動いている時間帯(特に上げ潮・下げ潮の効き始めや終わり際)は、タコも活発に動き回ることが多いため、チャンスタイムです。
- 水中の濁り: 適度な濁りがある日は、タコの警戒心が和らぎ、日中でも積極的に捕食活動を行うことがあります。
昼のタコ釣り
日中のタコ釣りは、その視認性の高さから、初心者でも比較的取り組みやすい時間帯です。
メリット
- 視認性が高い: 足元の状況や根掛かりの原因となる障害物が見えやすく、安全性が高いです。
- アタリが取りやすい: 水中の様子が見やすいため、タコエギやテンヤの動き、タコが乗った際のアタリ(竿先の変化)を視覚的に捉えやすいです。
- サイトフィッシング: 水が澄んでいる場所では、タコの姿を目視で確認し、直接エギを送り込む「サイトフィッシング」が可能です。
- 安全性: 夜間に比べて転倒や落水のリスクが低く、家族や仲間と安心して楽しめます。
デメリット
- 警戒心が高い: 明るい時間帯はタコの警戒心が高まりやすく、特に水がクリアな状況では、物陰や岩の隙間からあまり出てこないことがあります。
- 人が多い: 良い釣り場は人が多く、場所取りが難しい場合があります。
釣り方・仕掛けのヒント
- 場所: 堤防の際、テトラポットの隙間、岩礁帯、係留されている船の下やロープ周り、橋脚の基礎など、タコが隠れやすい場所を重点的に探ります。
- カラー: 赤、ピンク、オレンジ、白、黄色などの目立つカラーや、タコの天敵であるカニやエビに似せたカラーが有効です。
- アクション: テンヤやエギを底に着底させ、小刻みにシェイクしたり、ズル引きしたりして、タコにアピールします。岩陰などに潜んでいるタコを引っ張り出すイメージで、しつこく誘うことが重要です。
- 濁り: 適度な濁りがある日や、曇りの日は日中でもチャンスが広がります。
夜のタコ釣り
夜のタコ釣りは、タコの警戒心が薄れるため、大胆な行動が見られることがあります。
メリット
- 警戒心が薄れる: 暗闇の中ではタコの警戒心が和らぎ、日中よりも広範囲を動き回り、積極的に餌を探す傾向があります。
- 大型が釣れる可能性: 活発に活動するため、思わぬ大物が釣れることもあります。
- 人が少ない: 日中に比べて釣り人が少ないため、ポイントを独占しやすい場合があります。
デメリット
- 視認性が悪い: 足元や水中の状況が見えにくく、根掛かりのリスクが高まります。
- 安全性の低下: 暗闇の中での移動や作業は危険を伴うため、ライトやライフジャケットなどの安全装備が必須です。
- 防寒対策: 夜間は気温が下がるため、しっかりと防寒対策が必要です。
釣り方・仕掛けのヒント
- 場所: 常夜灯が当たっている場所は、ベイト(小魚)が集まりやすく、それを狙ってタコも集まってくるため、有望なポイントです。日中タコが隠れていた場所の少し沖目や、オープンな場所にも出てきていることがあります。
- カラー: 夜光(グロー)カラー、蓄光タイプのエギやテンヤが特に有効です。ブラックライトで事前に蓄光させておくと、アピール力が増します。
- アクション: 昼間と同様に底を丁寧に探りますが、視覚に頼れない分、底の状態やアタリを竿と手元で感じ取る集中力が必要です。
- 集魚灯: 水中集魚灯を併用することで、ベイトとタコを寄せ付ける効果が期待できます。
昼夜共通の重要ポイント
- 潮周り: 大潮や中潮など、潮の動きが大きい日はタコの活性が上がりやすいです。特に潮止まり前後の「潮が動き出す、または止まるタイミング」はチャンスです。
- 根掛かり対策: タコ釣りは根掛かりがつきものです。予備のエギやテンヤは多めに持参しましょう。できるだけ根掛かりしにくい場所を狙ったり、障害物をかわすテクニックを磨くことも大切です。
- アタリの取り方: タコのアタリは、ガツン!という明確なものではなく、「グーッと重くなる」「ヌーッと持っていく」「重いゴミが引っかかったような違和感」など、独特なことが多いです。少しでも違和感を感じたら、聞き合わせをして乗っているか確認しましょう。
- 道具: タコの吸着力は非常に強いため、強靭なタコロッドや硬いシーバスロッド、またはロックフィッシュロッド、太いPEライン(2~5号)、ドラグ力の高いリール、そしてタコを安全に掴むためのタコ挟みや厚手のグローブは必須です。
まとめ
結局のところ、タコは昼でも夜でも釣れます。
「どちらが有利か」という問いに対しては、「状況と釣り方による」と答えるのが適切です。
- 日中: 安全性や視認性を重視する初心者や家族連れにおすすめ。障害物周りを丁寧に攻めるサイトフィッシングも楽しめる。
- 夜間: 警戒心が薄れたタコを狙い、大物との出会いを求める上級者や、静かな環境でじっくり釣りたい人におすすめ。常夜灯周りは有望ポイント。
どちらの時間帯を選ぶにしても、タコの生態を理解し、その場の状況に合わせた仕掛けや釣り方で楽しむことが、釣果への近道となるでしょう。安全対策をしっかり行い、タコ釣りを楽しんでください。
🌊 釣れるポイント(タコの定番スポット)
| 環境 | ポイントの特徴 |
|---|---|
| 🧱 テトラ帯 | 潜むタコが多いが根掛かり注意。探り釣り向き |
| ⚓ 港のスロープ | ヘドロ底に潜む。特に船の出入り口脇が好ポイント |
| 🪨 岩礁・敷石 | 影と岩の隙間をテンヤで探る |
| 🐚 防波堤の際 | 壁沿いにタコが張り付いていることも多い |
🎣 仕掛けとルアー
■ タコテンヤ釣法
- 餌:豚の脂身、カニ・サバの切り身など匂い強めが◎
- 重さ:20〜40号(潮流や水深で調整)
- 昼は匂い重視。光より波動と匂いで寄せます。
■ タコエギ釣法
- エギサイズ:2.5〜3.5号
- カラー:ピンク・オレンジ・レッド・ゴールドなど派手色
- アピールを強めるために「ラトル入り」や「スカート付き」もおすすめ。
💡 釣り方のコツ
- 底をしっかり取る
→ タコは底に張り付いているので、常にボトムを感じること。 - ズル引き+ステイ
→ エギやテンヤをズルズル引いて、2〜3秒止める。この「止め」で抱く! - 違和感があったら即アワセず、2秒待つ
→ 抱きついてから吸盤でしっかり捕まえるまで待つと、確実に掛かります。
🪸 昼タコにおすすめの工夫
- 匂い付きエギスプレーを吹きかける
- 派手色テンヤ+豚バラの組み合わせ
- スッテやスカートを追加してボリュームアップ
- ラインはPE1.5〜2号+リーダー5号前後が安心
⚠️ 注意点
- テトラでの釣りは滑りやすいのでフェルトスパイク必須
- 夏〜初秋は高水温で活性が高いが、真冬は深場へ移動
- 日中はタコが「影に逃げる」ので、日陰を重点的に探ると◎
🧭 まとめ
昼間でもタコは「岩陰・テトラ・港の壁際」に潜んでおり、
匂い+派手色でボトムを丁寧に攻めれば十分釣れる!

