アジングスナップ釣れない?必要?
「アジング スナップ 釣れない 必要」と検索されたということは、アジングでのスナップ使用に疑問や不安を感じている、あるいは実際に釣果が落ちたと感じているのかもしれませんね。
アジングにおけるスナップの使用は、アングラーによって賛否が分かれるテーマです。結論から言うと、スナップを使っても釣れないことはありませんが、使い方や選び方を間違えると釣果に影響が出る可能性はあります。
ここでは、なぜ「スナップを使うと釣れない」と言われるのか、その理由と、スナップを上手に活用するためのポイントを解説します。
1. なぜ「スナップを使うと釣れない」と言われるのか?主な理由
アジングにおいてスナップの使用を避けるアングラーが多いのは、主に以下の理由からです。
- ① ジグヘッドの動きを阻害する可能性
アジングは、わずか0.数グラムのジグヘッドが水中を漂う動きやフォール(沈下)でアジを誘う釣りです。スナップの重さや形状が加わることで、ジグヘッド本来の繊細な動きが損なわれ、不自然なアクションになってしまうことがあります。特に軽量ジグヘッド(0.5g以下など)ほど、この影響は顕著です。 - ② シルエットが不自然になる(アジの警戒心)
アジは視力が良く、警戒心の強い魚です。極小のワームとジグヘッドだけで誘うことが多いアジングにおいて、スナップという異物が加わることで、アジに違和感を与え、バイト(アタリ)に繋がりにくくなることがあります。 - ③ 感度の低下
スナップとリーダー、ジグヘッドのリング間でわずかな接点が増えるため、アジの微細なアタリが伝わりにくくなる可能性があります。アジングは「カツッ」といった小さなバイトをいかに拾うかが釣果を左右するため、感度低下は致命的となることも。 - ④ ライントラブルのリスク
キャスト時やアクション中にスナップにリーダーが絡んだり、スナップの開閉部分にラインが挟まったりするトラブルのリスクがわずかに増えます。 - ⑤ 強度への不安
極小のスナップは、開閉を繰り返すうちに金属疲労を起こしたり、不意の大物で破損したりするリスクがゼロではありません。
2. スナップを使わない(直結)場合のメリット・デメリット
多くのベテランアングラーが推奨する「直結」のメリット・デメリットも見てみましょう。
【メリット】
- ジグヘッドの動きが最も自然: 余計な抵抗がなく、ジグヘッド本来のアクションを最大限に引き出せます。
- アジへの違和感が少ない: 余計なパーツがないため、アジに警戒心を与えにくいです。
- 感度が高い: リーダーとジグヘッドが直接繋がっているため、バイトが明確に伝わります。
- ライントラブルが少ない: 余計な接点がないため、絡みにくいです。
- コストがかからない: スナップ代が不要です。
【デメリット】
- ジグヘッド交換に時間がかかる: 結び直す手間がかかります。特に暗闇や強風時は困難です。
- リーダーの消耗が早い: 結び直しの度にリーダーが短くなります。
- 結び方が悪いと強度低下: 慣れないうちは結束強度に不安が残ることがあります。
3. スナップを使う場合のメリット・デメリット
「釣れない」と言われる一方で、スナップにも大きなメリットがあります。
【メリット】
- ジグヘッド交換がスピーディー: ワームやジグヘッドのウェイト、カラーを頻繁にローテーションしたい時に非常に便利です。
- リーダーの消費を抑えられる: 結び直しの回数が減るため、リーダーの節約になります。
- 暗闇や強風時でも交換しやすい: 手元が不自由な状況でも、簡単に交換できます。
- 様々なリグを試しやすい: 手返し良く色々なパターンを試せるため、状況判断が早まります。
【デメリット】
- (前述の「釣れない理由」と重複)動きの阻害、シルエット、感度低下、ライントラブル、強度不安。
- 適切なスナップを選ばないと、これらのデメリットが顕著になります。
4. アジングでスナップを使っても釣果を落とさないための対策・選び方
「手返し良く色々なリグを試したい」「暗闇での交換が苦手」という方は、適切なスナップを選べばアジングでも十分に活用できます。
- とにかく「極小・軽量」のサイズを選ぶ
これが最も重要です。アジング用のスナップは、エギングやシーバス用とは全く異なります。- サイズ: #000(トリプルゼロ)や #00(ダブルゼロ)といった、爪の先ほどのサイズを選びましょう。
- 形状: スイベル(ヨリモドシ)が付いていないシンプルなものが良いです。ジグヘッドの自由な動きを妨げない、C型やストレートに近い形状が理想です。
- メーカー例:
- カルティバ「クロスロックスナップ 極小」
- がまかつ「音速パワースナップ(マイクロ)」
- マグバイト「小悪魔スナップ」
など、アジング・メバリング用として販売されているものを選んでください。
ダイソーでもスナップが販売されています。
- ジグヘッドのウェイトとの相性を考慮する
- 軽量ジグヘッド(0.5g以下): 直結が断然有利です。スナップの僅かな重みでも、繊細なフォールやアクションが大きく変わってしまうためです。
- 重めのジグヘッド(1g以上): 比較的スナップの影響を受けにくいです。特にダート系や、潮流に乗せて広く探る釣り方では、スナップによる動きの阻害が気にならないこともあります。
- ラインシステム(リーダーの太さ)とのバランス
細いリーダー(0.8号以下)にあまりにも大きなスナップは不自然です。リーダーの強度に見合った、できるだけ小さいスナップを選びましょう。 - スナップの開閉部をしっかり確認する
ジグヘッドを装着した後、スナップの開閉部分が完全に閉じているか、ラインやジグヘッドのアイ(目)に引っかかりがないかを確認しましょう。これが不完全だと、バラシやルアーロストに繋がります。
5. 結局、アジングにスナップは必要か?(まとめ)
- 基本的には「直結」が推奨されます。 特にアジの活性が低い時や、ハイプレッシャーな状況、繊細なアタリを取りたい場合は、直結が最もアジに違和感を与えず、釣果に繋がりやすいでしょう。
- しかし、スナップも使い方次第で十分に有効なツールになり得ます。
- 手返しを重視したい時
- 暗闇や強風で結びにくい時
- 様々なリグを素早く試して状況を探りたい時
- 重めのジグヘッドを使う時
には、極小のアジング用スナップが強力な味方となります。
ご自身の釣行スタイル、アジの活性、使用するジグヘッドのウェイト、フィールドの状況に合わせて、直結とスナップを使い分けるのが最も賢い選択と言えるでしょう。
迷ったときはまず直結から始め、手返しの悪さにストレスを感じたら極小スナップを試してみてください。
アジングスナップ結び方
アジングでスナップを結ぶ際、軽量なジグヘッドやルアーの動きを損なわず、かつ小さなアタリを確実に捉えるためには、結び目の強度とコンパクトさが非常に重要です。
ここでは、アジングに特におすすめの結び方をいくつかご紹介します。
アジングのスナップ結束に求められること
- 強度: 細いラインでも確実に力を伝える強度。
- コンパクトさ: 結び目が小さく、ジグヘッドやルアーの動きを邪魔しないこと。
- 結びやすさ: 暗い場所や寒い場所でも比較的簡単に結べること。
- 結束部の滑り耐性: 特にPEラインのリーダーやフロロカーボンリーダーは滑りやすいため、しっかり食い込む結び方が良い。
おすすめの結び方
特にアジングで信頼性が高く、多くのアングラーに選ばれているのは以下の結び方です。
- パロマーノット (Palomar Knot)
- ユニノット (Uni Knot)
- トリプルサージェンスノット (Trilene Knot) / クリンチノットの改良版
1. パロマーノット (Palomar Knot)
最も簡単で結束強度が高いとされる結び方の一つです。小さなスナップやジグヘッドのアイにも対応しやすいです。
手順:
- ライン(リーダー)を二重にして、スナップのアイ(穴)に一度通します。
- 二重になったラインとリーダー本体で、通常の「ひと結び」をします。この時、スナップは輪の中にぶら下がっている状態です。
- できた輪を大きく広げ、スナップ全体をその輪の中にくぐらせます。
- 結び目をゆっくりと締め込みます。締め込む際は必ず唾液などで濡らし、抵抗を減らしてください。
- メインラインと余分なライン(端糸)を同時にゆっくりと引き、結び目をアイの根元に移動させてから、しっかり締め込みます。
- 余分なラインをギリギリでカットして完成です。
ポイント:
- シンプルで強度が高く、初心者にもおすすめです。
- 結び目がずれにくく、安定した強度が得られます。
- 細いラインで強く締め込みすぎると、摩擦熱でラインが劣化することがあるので、必ず唾液などで湿らせてゆっくりと締め込みましょう。
2. ユニノット (Uni Knot)
汎用性が高く、PEラインのリーダー結束などでも使われる信頼性の高い結び方です。
手順:
- ライン(リーダー)をスナップのアイに一度通します。
- 通したラインの端糸を、メインラインに沿わせて平行に置きます。
- 端糸でメインラインと重ねた端糸を一緒に巻き込むように輪を作り、その輪の中に端糸を5~7回巻きつけます。
- 巻き終わったら、端糸をゆっくりと引いて巻きつけた部分を締め込みます(この時も唾液などで濡らしてください)。
- 結び目がコブ状になったら、今度はメインラインをゆっくりと引いて、結び目をスナップのアイまで移動させ、しっかり締め込みます。
- 余分なラインをギリギリでカットして完成です。
ポイント:
- 結束部が比較的コンパクトで、強度も十分です。
- PEラインのリーダーにも使われることから、滑りやすいラインでも信頼性が高いです。
- 巻き付け回数は、ラインの太さに応じて調整します(細いラインほど回数を多く)。
3. トリプルサージェンスノット (Trilene Knot) / クリンチノットの改良版
クリンチノットをさらに強化したような結び方で、結束強度が高いのが特徴です。
手順:
- ライン(リーダー)をスナップのアイに二度通します(同じ方向から)。
- 二重に通したラインの端糸とメインラインをねじり合わせるように、端糸をメインラインに5~6回巻きつけます。
- 巻き終わったら、端糸をスナップのアイに通した二つの輪の中に通します。
- ゆっくりと結び目を締め込みます(必ず唾液などで濡らしてください)。まずは端糸を軽く引き、次にメインラインを引いて結び目をアイに寄せ、最後に両方をゆっくりと引き締めます。
- 余分なラインをギリギリでカットして完成です。
ポイント:
- ラインを二重にアイに通すことで、結び目の滑りを防ぎ、強度を高めています。
- 特にフロロカーボンやナイロンリーダーとの相性が良いとされます。
結ぶ際の共通の注意点
- 濡らす: 結び目を締め込む際は、必ず唾液などで結び目を濡らしてください。摩擦熱によるラインの劣化を防ぎ、強度を最大限に引き出します。
- ゆっくり締め込む: 急激に締め込まず、ゆっくりと均等に力をかけて締め込んでください。
- 端糸の処理: 余分なライン(端糸)は、長すぎず短すぎず、ギリギリでカットするようにしましょう。短すぎるとすっぽ抜けの原因になり、長すぎるとゴミを拾ったり、ルアーのアクションを阻害したりすることがあります。目安は1mm程度です。
- 練習: 事前に自宅で練習し、手慣れておくことが大切です。特に実釣中は暗い場所や寒い場所が多いので、スムーズに結べるようにしておきましょう。
- 結び目の確認: 結び終えたら、必ず結び目が綺麗に締まっているか、変なクセが付いていないかを確認してください。
これらの結び方を参考に、ご自身が最も信頼でき、スムーズに結べる方法を見つけてみてください。