ダイソーの釣具は、釣りを始めてみたい初心者の方にとって、費用を抑えて気軽にスタートできる素晴らしい選択肢です。ただし、本格的な釣具とは異なる点もあるため、その特性を理解して利用することが大切です。
ここでは、ダイソーの釣具を使って釣りを始める初心者の方に向けて、必要なもの、おすすめの釣り方、注意点などを詳しく解説します。
最低限必要なもの
- 釣り竿
- リール
- 仕掛け
- ハサミ
- フィッシュグリップ(魚掴み)
- ライフジャケット※ダイソーでは入手不可
1. ダイソーで初心者が揃えるべき釣具とポイント
ダイソーには驚くほど多くの釣具が揃っています。まずは基本的なものを中心に選びましょう。
1-1. 竿(ロッド)とリール
- 竿 (Rod):
- おすすめ: 「振り出し竿」や「コンパクトロッド」
- ポイント: 770円~1100円程度で販売されています。長さは1.8m~2.7m程度のものが扱いやすく、ちょい投げやサビキ釣りに適しています。ガイドがぐらついていないか、接続部分がスムーズかなどを確認しましょう。
- リール (Reel):
- おすすめ: スピニングリール(竿とセットの場合も多い)
- ポイント: 糸が巻かれた状態で販売されていることもあります。価格は500円程度。巻き心地がスムーズか、ハンドルがしっかりしているかを確認してください。ドラグ(糸が出る調整機能)が付いているものを選びましょう。
1-2. 釣り糸(ライン)
- 重要ポイント: ダイソーのリールに付属しているラインは、太いので飛距離は出ません。
- おすすめ: 飛距離を上げ釣果を上げたいなら、PEラインに巻き替えるのが最も効果的です。これが成功への一番の近道と言っても過言ではありません。ダイソーのラインを使う場合は、予備を多めに持っていく、根掛かりに注意するなどが必要です。
1-3. 仕掛け・小物
これらはダイソーで十分なものが揃います。
- サビキ仕掛け: 小アジやイワシを釣るのに最適。複数の針が連なっているタイプです。
- ちょい投げ仕掛け: 竿に繋ぐだけで使える、天秤と針がセットになったもの。キスやハゼ釣りに。
- ウキ: 浮き釣りをする場合に。棒ウキや玉ウキなど。
- オモリ(シンカー):
- ナス型オモリ、丸型オモリ: ちょい投げやウキ釣りに。
- カゴ(アミカゴ): サビキ釣りの際に撒き餌を入れるのに使います。
- サルカン(スナップ付きサルカン): 糸と仕掛けを連結するのに便利。仕掛けの交換が楽になります。
- ハリス付き針: 餌釣りをする際に。魚のサイズに合わせて号数を選びましょう。
- ルアー・ワーム: 魚種によっては効果があります。ただし、ハードルアーはそのままでは釣れにくいことも多いので、ワームの方がおすすめです。
1-4. 釣具用ツール
- ペンチ(プライヤー): ルアーを使うなら必須。針を外したり、オモリを潰したりするのに必要。
- ハサミ: 糸を切るのに必要。
- フィッシュグリップ(魚掴み): 魚を直接触らずに掴む。安全性と魚へのダメージ軽減に。
1-5. その他あると便利なもの
- バケツ: 釣れた魚を入れたり、手を洗ったり、海水を汲んだり。
- メジャー: 釣った魚の大きさを測る。
- クーラーボックス: 釣った魚を持ち帰る場合。保冷剤も忘れずに。
- タオル: 汚れを拭いたり、手を拭いたり。
- 軍手/グローブ: 針や魚のヒレから手を保護。
- 帽子・サングラス: 日差し対策。
- 飲み物・おやつ: 熱中症対策にも。
- ゴミ袋: ゴミは必ず持ち帰りましょう。
- レジャーシート/折りたたみ椅子: 快適に釣りをするために。
2. ダイソー釣具で挑戦!初心者におすすめの釣り方
ダイソーの釣具は、特に「小物釣り」に適しています。
2-1. サビキ釣り(最もおすすめ!)
- ターゲット: 小アジ、イワシ、サッパ、コノシロなど
- 必要なもの: 竿、リール、サビキ仕掛け、カゴ、オモリ、アミエビ(撒き餌)
- 場所: 漁港や堤防
- やり方:
- リールのラインに「スナップ付きサルカン」を結びます。
- スナップにサビキ仕掛けの上部を接続します。
- サビキ仕掛けの下部にアミカゴ、さらにその下にオモリを接続します。
- アミカゴにアミエビを詰めます。
- 仕掛けを海に投入し、竿を上下に揺すってアミエビを撒き、魚をおびき寄せます。
- ウキが沈むか、竿先にアタリがあれば巻き上げます。
- ポイント: 非常に手軽で、群れに当たれば短時間で多くの魚が釣れるため、初心者が釣りの面白さを体験するのに最適です。
2-2. ちょい投げ釣り
- ターゲット: ハゼ、キス、カレイ、メゴチなど
- 必要なもの: 竿、リール、ちょい投げ仕掛け、石ゴカイやアオイソメなどの生餌
- 場所: 砂浜、漁港、堤防
- やり方:
- リールのラインに「スナップ付きサルカン」を結び、ちょい投げ仕掛けを接続します。
- 針に生餌を付けます。
- 軽い力で仕掛けを投げ込み、底まで沈めます。
- ゆっくりとリールを巻いて仕掛けをズルズルと引きずるか、しばらく放置してアタリを待ちます。
- 竿先に「ブルブル」というアタリがあれば、軽く竿を立てて合わせ、巻き上げます。
- ポイント: 生餌を使うことで釣れる確率が高く、比較的簡単に釣果が得られます。
2-3. ウキ釣り(餌釣り)
- ターゲット: 小メジナ、クロダイの稚魚、フナ、コイなど
- 必要なもの: 竿、リール、ウキ、オモリ、針、ガン玉、タナ取りゴム(またはウキ止め)、練り餌や生餌
- 場所: 漁港、堤防、河川、池
- やり方:
- ラインにウキ、ウキ止め、オモリ、針をセットします。
- 針に餌を付け、仕掛けを投入。
- ウキが水面に浮いている状態で、魚が餌を食うとウキが沈むか、横に走ります。
- ウキの変化を見て、竿を立てて合わせ、巻き上げます。
- ポイント: 繊細なアタリを楽しむ釣りの基本です。のんびりとした時間を過ごしたい方におすすめ。
ダイソー 釣りに必要なもの
ダイソーの釣り具は非常に充実しており、初心者の方でも気軽に釣りを始められるだけの道具が揃います。
まず、どのような釣りをしたいかによって必要な道具は変わってきますが、ここでは堤防や波止場での「サビキ釣り(アジやイワシなど小魚を狙う)」を想定し、最低限必要なものとあると便利なものに分けてご紹介します。
🎣 ダイソーで揃える釣りの必須アイテム(サビキ釣りなど)
主に、**「魚を釣るための道具(タックル)」と「釣りを快適にする道具(小物)」**が必要です。
| カテゴリ | 商品名(例) | ポイント |
| 魚を釣る | 竿・リールセット | ダイソーにはリール付きで1,000円前後のセット竿があります。最初はこれで十分です。 |
| サビキ仕掛け | アジやイワシ狙いの定番。針のサイズ(例:4号~6号)がいくつかあるので、予備も含め用意しましょう。 | |
| サビキカゴ・オモリ | 撒き餌を入れるカゴと、仕掛けを沈めるためのオモリ。ナス型オモリなどが使いやすいです。 | |
| エサ | アミエビなどの撒き餌。ダイソーではチューブタイプのエサも販売されており、手が汚れにくく便利です。 | |
| あると便利 | 水汲みバケツ | 釣った魚を活かしておく、手を洗う、海水を汲むのに使います。メッシュ蓋付きだと魚が飛び跳ねず◎。 |
| ハサミ(フィッシングシザー) | 糸(ライン)を切るのに使います。PEライン対応のものがおすすめです。 | |
| 魚つかみ or プライヤー | 魚や針を触る際に手を汚したり、ケガをしたりするのを防ぎます。 | |
| タオル | 濡れた手を拭いたり、汚れた場所を拭いたり。 | |
| ゴミ袋 | 釣り場を汚さないために、必ず持って行きましょう。 | |
| クーラーボックス/保冷剤 | 釣った魚を持ち帰る場合や飲み物を冷やすのに必須です。 |
✨ より快適にするおすすめアイテム
これらは必須ではありませんが、あると便利でダイソーで手に入るものです。
- タックルギアケース(小物入れ):仕掛けやオモリなどを整理して入れるのに役立ちます。
- ヘッドライト:夜釣りや早朝・夕方に手元を照らすのに便利です。
- 仕掛け巻き:余った仕掛けをきれいに収納できます。
- ウェットシート/消臭スプレー:魚の臭い対策に。
💡 初めての釣りのためのアドバイス
- 竿とリールはセット品から!
- まずは1,000円台のセット竿から試して、楽しさが分かってから本格的な道具に移行するのがおすすめです。
- サビキ釣りが簡単でおすすめ!
- サビキ釣りはエサをカゴに入れて海に沈めるだけなので、初心者やお子さんでも比較的簡単に魚が釣れやすい釣り方です。
- 安全対策は忘れずに!
- ダイソーではありませんが、本格的に始めるならライフジャケットの着用は安全のため強く推奨されます。
- 毒を持つ魚もいるため、魚つかみやプライヤーは必ず使いましょう。
ダイソーの釣り具は進化していますので、ぜひ店頭で実際に手に取って見てみてください。
ダイソー釣具を使う上での注意点とコツ
- 過度な期待はしない: 高価な釣具に比べると、性能や耐久性は劣ります。大物狙いには向きません。
- こまめな点検: 釣行前には必ず竿のガイド、リールの動作、糸の状態などを確認しましょう。
- ラインは最優先で交換: 前述の通り、釣果に大きく影響します。
- シンプルな釣り方で: 最初は複雑な仕掛けやテクニックは避け、簡単な釣り方から始めましょう。
- 無理な力は加えない: 竿やリールは壊れやすいので、丁寧に扱いましょう。
- 道具の手入れ: 使用後は軽く水洗いし、乾燥させてから保管すると長持ちします。
- 安全第一:
- ライフジャケットの着用を検討しましょう。
- 足場の良い場所を選びましょう。
- 周りに人がいないか確認し、キャスト時は周囲に注意しましょう。
- 釣れた魚のヒレや針で怪我をしないよう、軍手やタオルを使いましょう。
- 環境保護: 釣り場でのゴミは必ず持ち帰りましょう。釣れていない魚や小さい魚は優しくリリースしましょう。
まとめ
ダイソーの釣具は、「まずは釣りを体験してみたい」「気軽に釣りの雰囲気だけでも味わいたい」という初心者の方にとって、まさにうってつけのアイテムです。
まずはダイソーの釣具で、気軽に釣りの楽しさを体験してみてください。もし釣りの面白さにハマったら、その時は少しずつ本格的な釣具を揃えていくのも良いでしょう。
安全に注意し、マナーを守って、楽しい釣りライフをスタートさせてください!
