弓角の読み方
「弓角」は、釣り用語としては 「ゆみづの」 と読みます。
ただし、一般的な日本語として読む場合には以下のような読み方もあります:
- 通常の漢字の読み方:
- 弓(ゆみ)
- 角(かど/つの)
→ 直訳的には「ゆみつの」または「ゆみかど」とも読めますが、
🎣 釣り具の「弓角(ゆみづの)」 は、正式な釣り業界での読み方です。
弓角とは
「弓角(ゆみづの)」とは、主にルアーフィッシングで使われる、独特な弓状にカーブした形状を持つ擬似餌(ルアー)の一種です。
その名の通り、弓のようなカーブと、角のように尖った先端が特徴で、プラスチック製で中に針が埋め込まれているものが一般的です。
弓角の主な特徴と使い方
- 形状と素材:
- 細長く、湾曲した(弓のような)形状をしています。
- 素材は主にプラスチックで、半透明や様々なカラー(クリア、ピンク、ブルー、グリーンなど)があります。
- 内部にシングルフックやトレブルフックが埋め込まれています。
- 主な使い方:曳き釣り(トローリング)
- 最も一般的な使い方は、船で釣り針を引いて魚を誘う「曳き釣り(トローリング)」です。
- 船の航行速度を利用して、弓角が水中で不規則な動き(イレギュラーアクション)をします。この動きが、小魚が逃げ惑う様子を演出し、ターゲットの魚に食い気を起こさせます。
- 仕掛けは、リーダーの先に弓角を結び、その上に天秤(てんびん)や錘(おもり)を付けて沈めるのが一般的です。
- 近年増えている使い方:キャスティング(投げ釣り、ショアジギング)
- 近年では、岸(防波堤やサーフなど)からの投げ釣りやショアジギングの一種として、弓角を遠投して使うスタイルも人気があります。
- 特に、沖合いで魚が小魚を捕食している「ナブラ」(魚群が水面で騒いでいる状態)が発生した際に、遠投してナブラの直下を通すことで高い効果を発揮します。
- 専用の弓角仕掛けや、ジグと組み合わせて飛距離を出す方法などがあります。
- ターゲット魚種:
- 主に青物と呼ばれる回遊魚がターゲットになります。
- 具体的な魚種としては、カツオ、マグロ(小型)、サバ、イナダ、ワラサ、ブリ、シイラ、ソウダガツオなどです。
- 弓角のメリット:
- シンプルな構造ながら釣れる: 特別なテクニックがなくても、魚が好む動きを自然と演出してくれます。
- 広範囲を探れる: 曳き釣りでも投げ釣りでも、広範囲の魚を探るのに適しています。
- 飛距離が出る(投げ釣りで): 空気抵抗が少なく、比較的遠くまで投げやすいルアーです。
- 動きがリアル: 水中での不規則な動きが、小魚の群れから離れて逃げ惑う弱ったベイト(餌)を忠実に再現します。
弓角は、その独特な形状とシンプルな構造で、特に青物狙いのルアーフィッシングにおいて、古くから愛用されている効果的な擬似餌です。

